こんにちは!
東京都中野区で不動産についてあれやこれや考えているフェイス住販のお役立ちブログです。
今回のテーマは不動産の終活についてです。
日本は少子高齢化で、実家がこれから重荷になることもあるでしょう。
介護や認知症と言った問題は経済面でのしかかってきます。
不動産の終活と3つの金額について説明していきましょう。
その1,介護費用
まず、後期高齢期の住環境の選択肢は「住み続ける」か「移住する」のいずれかになると思われます。
多くの方は現状維持である「住み続ける」を選択するのですが、高齢に伴い介護の必要が出てくるとそうも言っていられなくなる場合があります。
子供世代が同居しておらず、また、介護が必要になったとしても同居が難しい場合、急いで高齢者向け施設などへの移住を考えなければならなくなるからです。
この場合は「積極的に移住する」か「必要に迫られて移住する」かの選択しかなくなります。
特に高齢になって移住するなんて費用的に難しいと考えている方ほど介護の必要に迫られた時にこれまでの生活が破綻するくらいのダメージを負ってしまいます。
ご両親が元気なうちに介護の話を持ち出すのは気乗りしないかもしれませんが、ご両親の意向を踏まえた介護を実現するためには、正常に判断できるうちに希望を確認しておく必要があります。
特に実家から離れて暮らしている方は、帰省などのタイミングでさりげなく聞いてみると良いでしょう。
老々介護にしろ、施設にお願いするにしろ、費用がかかることは間違いありません。
その2,維持管理費用
日本人の平均余命は男性が81.64歳、女性が87.74歳(※厚生労働省『令和2年簡易生命表』より)と、65歳からでも20年以上実家を維持する必要があることがわかります。
戸建の場合、雨漏れなどの対策となる屋根・外壁の塗り替え工事は10年~15年間隔で行った方が良いとされますし、10年以上経過すると、キッチンの水栓や給湯器、温水洗浄便座なども故障リスクが高まります。(親の世代は多少の不具合では中々新品に取り替えないので、私の実家ではある日突然洗面台下の配管が折れて水浸しになりました 汗)
戸建は、維持管理にまとまった費用がかかります。
マンションだから大丈夫かというと、そういうわけでもなく、築年数が経てば専有部分の室内でも配管や設備や建具の老朽化は起こります。
共用部分に関しては修繕積立金を毎月支払いますが、年数が経つにつれ積立金が上がるケースもあります。というかほぼ上がります。
こちらに関しては戸建てと違い自分の都合で修繕を止めたり延期したりすることもできません。
また建て替えの問題も出てくれば終の棲家だと思っていた家にも安穏と住んでいけなくなるかもしれません。
いずれにせよコストは終わることなく発生します。
その3,いくらで売れるのかを知っておく
いざとなったら実家を売ったり貸したりする選択肢を検討しておかなかったために、例えば多額の「介護費用」が必要になり兄弟・親戚で無理やり費用を工面しているにも関わらず、実家は空き家になっているというような状況が発生することがあります。
※高齢者施設に入居したから空き家になる家は本当に多いです。
まとまった費用が必要になった時に、実家を売ったり貸したりと「資金化」できれば、選択肢を増やすことができます。
「実家はいくらで売れるのか」を知るためだけに不動産会社に問い合わせはしにくいと思いますが、最近はインターネットの一括査定で知ることもできます。(ただ、依頼した瞬間からガンガン電話やメールが来ます・・)
そういう不動産屋攻撃は面倒だなあという方は、全国地価マップなどで(https://www.chikamap.jp/chikamap/Portal)路線価を探し、ご実家の土地面積を掛けるという方法でおおよその金額を想定することができます。
路線価は時価より低い事が多いため路線価を基にした計算をしておけば間違いないでしょう。(とはいえ、あくまでも路線価は相続税の計算のために付けられている金額です。立地によっては価値があるんだかないんだかよくわからない物件もありますので最終的に売却となればやはりプロに確認しましょう)
また、この場合は建物自体には価値がない事が多いため建物費用を考慮せず土地値だけで計算しましょう。
まとめ
ご両親の資産や介護の話は、ご両親が元気なうちは話がしにくいものです。
しかし、ご両親の介護の問題はご両親ではなく子供世代が解決するべき課題となります。
万が一の時に判断に必要となる情報は、ご両親が健在なうちに共有してもらうよう、じっくり話し合いをすることをお勧めします。
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