リアル正直不動産として
こんにちは!今日のお話は少し趣向を変えて「伏魔殿」といわれる不動産業界についてのお話です。
皆様は「正直不動産」という漫画をご存知でしょうか?
2017年12月から「ビックコミックスピリッツ」で連載され単行本は2021年4月現在で累計発行部数が120万部を突破しているすごい漫画らしいです。
不動産会社が舞台なのですが、口八丁手八丁で1000の言葉に真実が3つしかない「センミツ」で営業している売上NO1のやり手営業マンがあるとき祟りにあい、嘘が全く吐けなくなってしまったことから、今までの営業スタイルを変え、本当のことしか言わない「正直に不動産営業をする」ことで「センミツの不動産業界」に立ち向かっていくお話です。
この4月から元ジャニーズの山Pが主演でNHKの連続ドラマになるというのも、その共演者が不祥事で芸能活動をストップしてしまったというのも評判になりました。
漫画でなくとも不動産業界に長くいるとそれこそいろいろな噂話が入ってきます。
さて、私自身が「リアル正直不動産屋」なので、あまり自信のない話をするときは見事に挙動不審になります。
物件購入の時は、デメリットもバリバリ言ってしまいます。
今は不動産の価格が高騰しているので、大変です。
「今は高いから無理して買わなくても良いんじゃないでしょうか」とか平気で言ってしまいます。
他の営業会社にいたら上司に殺されるヤツです。
売主様にも「査定金額で出されているその金額では正直厳しいと思います。」とか言って他社に持って行かれてしまうし・・
片や、漫画に出てくるまでとは言いませんが、まあ、口の上手い営業もたくさんいます。
今日はまず、私が不動産業界で働くようになって一番最初に聞いた全く分からなかった言葉についてお話しましょう。
それは、今から20年以上も前の話になりますが、文京区で売買、賃貸、管理をしている地場の不動産屋さんで働き始めた初日の電話です。
私:「お電話ありがとうございます。○○○でございます!」
相手:「××不動産の△△です。(賃貸業者さんの中では中堅どころの会社)この☆☆物件ですが、のっけおっけっすか?」
私:「は?何ですか?」
相手:「のっけおっけすっか?」
私:(・・・のっけおっけっすっか?やたらと小さい「っ」が多いぞ・・)えーと、すみません、もう一度宜しいでしょうか??」
相手:「のっけおっけっすか?」
パニッーク!!相手の言葉が全く分からないのです!何語なのかもよくわかりません。
汗がだらだら流れ出し、さすがにもう聞き返すこともできない私は、先輩にすごすごと電話を渡しました。
先輩:「あ、お断りしています~」
ガチャ。
おおおおおお~!華麗なる切り返し!さすがだぞ、先輩!と思いながらも謎は解けません。
でも謎は解いて見せる!じっちゃんの名に懸けて!(なんで)
結局何だったんだと聞いてみると、不動産会社の賃貸のチラシに記載のある「礼金1,敷金1」に関する事。
皆様も不動産会社の図面(マイソクとも言います)をご覧になると書いてある、あの賃貸の条件です。
この図面、大家さんから物件を預かっている元付業者、自社の物件の貸主業者はその帯に、「この物件にお客様をつけてくれたら(客付業者と言います)手数料はこうします」
という事が記載されています。
これは皆様の手に渡るときは、その紹介してくれる会社の社名に変更されている為何もわからないようになっているのですが、町の駅前にたくさんある賃貸屋さん達の大好物が
「AD100」とか「乗っけOK」などと書いてある物件です。
はい!ここで出てきましたね。「乗っけOK」なのです。
私を迷宮入りさせた言葉は「乗っけOKですか?」(ですか が ッすか になっているのは、その方の話し方のせいです)だったのです!
ちなみに「AD100」というのは、「元付業者が賃料の1ヶ月分の広告料を客付業者に支払います」としているものです。
つまり、客付側はお客様より1ヶ月分の仲介手数料、元付から1ヶ月分の広告料を頂くことになる、売買でいうところの「両手仲介」状態となります。
そして、「乗っけ」というのは 本来は大家さんは礼金1ヶ月で良いのですが、礼金を2か月に「乗っけ」た金額で大家さん側に契約金として借主さんから支払ってもらえば、そのうちの1ヶ月分を客付け業者にバックしてもらうというもの。
先ほどの図面の礼金1を礼金2に書き換えて借主様に提示するのです。
このバック分は客付け会社に入ることもありますし、担当者に直接バックされることもあります。
そのため、いわゆる「できる営業マン(稼ぐ営業マン)」はこの、のっけOK物件や、広告料のバックがある物件をガンガン紹介してきます。
最もそういう条件の付いた物件は、早く借り手をつけたい物件や中々借り手が見つからない物件なので、大家さんや元付会社としてのやり方の一つなのですが、会社に入金されるのは、まあ良しとしても個人的にバックをもらうというのは、不動産業界に入りたての私が非常に驚いた慣習の一つです。
また、本当はもっと紹介してもらえる物件があるのに、そういう「うまみのある」物件(又は自社の取扱物件のみ)しか紹介されない借主さんは可哀想だなと思っていました。
最近はポータルサイトに物件が出ている為、昔ほど消費者の方が「情報弱者」になることは少なくなりましたが、それでも担当者が恣意的に誘導できる事はまだまだ多いのも事実です。
不動産の営業担当はその時にたまたま担当になるケースが多く、永くお付き合いしている友人ではないので、その人を信用して大丈夫なのか、そうではないのかを不動産取引の間の短い時間で見極めるのは難しい事です。
どの業界でもある程度は同じかもしれませんが、大手の会社ほどCMやHPでは「お客様のために」などと謳っていながら、朝礼では「何が何でも今月中に(契約を)入れてこいっ!!」とエライ人から激が飛んで、あの手この手で契約しようと躍起になります。
ホンネはお客様の利益より自社の利益が優先です。
コンプライアンスで随分よくなりましたが、こういう昔ながらの体質が見え隠れしているため、いまだに不動産業界はブラックで、だまされるのではないかと構えられる怖い業界というイメージが払しょくできないのかもしれないですね。
本当に損しない売買方法でお願いしたいという方はぜひ中野区にあるフェイス住販株式会社へどうぞ!
安心してお任せいただけます!キリッ!
お問い合わせ、ご連絡は
または